不妊治療に対する、友人との温度差。無知って怖い。
4年6ヶ月にも渡る長い長い不妊治療を終了させ、
私たち夫婦は、2人で過ごす人生の選択をしました。
それからというもの、まだ心のどこかでいろいろと思うところはありますが、
肩の荷が下りたというか、心が楽になったというか、
どこかとても晴れた気分で過ごすことが出来ています。
友人の何気ない一言。
先日、学生時代の友人と久々に会ってご飯を食べる機会がありました。
何の話からそうなったのか忘れましたが、
私は、ずっと不妊治療をしていたけれど結局うまくいかず、子どもをあきらめたといったことを彼女に伝えたのです。
友人は、もちろん私が不妊治療をしていたことは知りません。
彼女は、20代半ば頃に2人の娘さんを出産しているので、不妊治療の経験もなければ、おそらく考えたことも調べたこともないはずです。
案の定、「えー、まだ続けたらいいのにー。まだいけるよー。」と無責任な発言。
最終的には、「頑張って人工授精まですればうまくいくって!!」と。
不妊治療を経験していないって、こういうことなんだと思いました。
経験していないと、人工授精がとてつもなく大きなハードルだと感じるのでしょう。
彼女は、体外受精も顕微授精も知らない様子でした。
2人の間に流れる、とてつもない温度差。
わたしは事細かに説明する気もないので、サラッと聞き流していましたが、
不妊治療中にこの状況にならなくて本当に良かったと思いました。
思い悩んでいた時期にこの発言をされていたら、今後この友人と距離を取っていたでしょう。
無知って本当に怖い。
知らず知らずのうちに、平気で周りの誰かを傷つけている可能性があります。
そういう意味では、わたしの人生において不妊治療はとても貴重でいい経験になりました。
結果はどうであれ、「人」として成長できました。
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